雀宮郷土史研究会

甲斐路研修 2016.9.26~27

雀宮郷土史研究会(吉田達男会長)は9月26・27両日にかけて、山梨県を訪れ「古きを訪ね・新しきを知る」研修を実施しました。一日目は、約500年前に創建された国指定史跡「武田神社」に参拝、次いで「甲斐善光寺」に詣で、国・県・市指定文化財の数々を拝観し見聞を広めました。二日目は山梨県立美術館にて、巨匠「ミレー」の多くの作品に目を奪われました。次いで訪れた「山梨県立リニア見学センター」では時速500kmで走るリニアモーターカーを見学、瞬きする間に視界から消える車体に、ただただびっくりし技術の進歩に驚嘆するばかりでした。合間に山梨県特産のワイン醸造所や信玄餅の生産工場を見学、名物「ほうとう」を味わい、意義ある甲斐路の旅になりました。

郷土史研究会、講師を招き勉強会 2016.3.5

雀宮郷土史研究会(吉田達男会長)は3月5日(土)市民センター学習室に県立宇都宮南高校校長、上野修一先生を講師に迎え、勉強会を開きました。上野先生は南高校に赴任されて以来「宇南アカデミー」や南図書館での歴史講座等で、地元雀宮地域の歴史について豊富な知識を披露されておられます。今回は趣を変えて、先生が栃木県立博物館に在職された時実施された「3D計測」についての講話をしていただきました。「3D計測」とは観察者から立体的に見える映像を作成する技術です。例えば、塩谷町の佐貫観音のような磨崖仏は長年の経年変化で肉眼では判別困難な状況にありますが、「3D計測」画像で見ると鮮明に見ることができます。古墳などの発掘調査でも従来の人力調査では測量に多くの人力と時間が必要でしたが、「3D計測」の技術を使えば少ない労力で立体図面の作成が可能になったそうです。

 

県内城巡り

 郷土史研究会は、快晴に恵まれた5月20日(金)、「第2回県内の城址めぐり」を実施しました。

 今回城址めぐりに選んだのは、初めに宇都宮城の南方防御を固めた、「上三川城」・「多功城」「児山城(県指定史跡)」を、次いで幕末まで存在した「壬生城」(現在は公園)、そして平城から山城へと「皆川城」・「唐沢山城」を訪れ、「つわものどもの夢の跡」を偲んで来ました。特に「法螺貝城」と呼ばれる皆川城は城山(標高147メートル、比高50メートル)を腰曲輪や小曲輪が取り巻き、見るからに法螺貝のような形状をしており、山全体が防御陣地になっていました。

見学のポイントを「築城の目的・意義について」とし、事前予習で築城された当時の下野における「勢力分布」を学び、現地では「地形(河川・山岳・湿地等天然の障害物)」の活用状況の確認をしました。

 「多功城」は薬師寺から宇都宮に通じる要路にあり、東は「田川」、北は湿地に囲まれ、守りは堅固で宇都宮城の防衛に大きな役割を果たしたことが伺えました。