【ナニコレ雀宮NO.4】
「十九夜塔」下反町町
下反町町の集会所の隣に,『十九夜』と彫られた塔(十九夜塔)があります。
江戸時代に十三夜,十五夜,十九夜,二十三夜などの特定の月齢の夜に仲間が集まり,月を拝む月待信仰というものが盛んに行われていました。
中でも,十九夜は特別で,女性だけで集まり美味しいご馳走を食べながら,子育ての話や旦那の話などおしゃべりをします。
月待信仰は,女性たちがリフレッシュをする集まりで,なにかと苦労の多い嫁たちに対して,たとえ一晩だけでも好きなものがおおっぴらに食べ好きなことも言わせてやりたいと願う先人のはからいでした。
下反町町では江戸時代から継承されて,現在まで続いています。
十九夜塔は,月待行事での供養の記念として,明治13年に地元の有志たちが建立した塔であります。
現在では,年1回,正月の19日あたりの日曜日を利用して十九夜講(今で言う女子会)を行うそうです。